[F1]打開策模索へ、モナコで再協議

予算キャップ制についての会議で物別れに終わったFIAとFOTAですが、伝統のモナコGP前に再度会合を行うようです。
木曜日からスタートするモナコGPに先駈け、19日(火)に当地モンテカルロで行われるというもの。
FIAが示した2010年のエントリー受付は5月29日(金)までと迫っている。

そんな中、すでにFIA案の受け入れを決めているとされるウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表は、フェラーリ、トヨタ、ルノー、そしてレッドブルらがみせる強硬姿勢に対し憂慮の姿勢を隠していない。
(F1チーム、今週再びモナコで会合 打開策模策へ: FMotorsports F1より)
ということで、解決に向けての会議は行われるようです。
FIAが折れるのか、FOTAが折れるのか。
2010年のエントリーは5月22日(金)から開始され5月29日(金)に締め切られます。
マクラーレン、ブラウンGP、ウィリアムズ、フォース・インディアの4チームと新規参入のUSGPE、ローラはエントリーを提出すると見られます。

FIAのマックス・モズレー会長はフェラーリがいなくなってもF1は存続すると発言していますが、
「フェラーリがF1にとって不可欠な存在であるとの考えはナンセンスだ」

「アイルトン・セナと少し似ているかもしれない。
彼は最も重要なドライバーだったが、1994年に亡くなってしまった。
それでもF1は存続した。
ロータスやブラバムも重要なチームだったが、その後もF1はまわり続けている」

「F1が崩壊する可能性は小さいと考えている。
我々はチームにレースをする機会を与え、分配金もす払うことになるだろう」
(マックス・モズレー 「アイルトン・セナが亡くなってもF1は続いてきた」 【 F1-Gate.com 】より)
この発言を聞くと、FIAは一歩も引き下がることはないのかもしれません。
フェラーリは今回のこと(予算キャップ制を導入して、既存チームの参戦を困難にしてること)を法廷へ提訴するとのことで、更に混乱を呼びそうな雰囲気です。

更に、マックス・モズレー会長は5月29日までに問題が収拾しそうもないと考えてるようです。
「エントリー受け付け締めきりの延長はしない」と明言したばかりだが、2010年のスポーティングレギュレーションには“状況を考慮して認められれば、FIAに遅延金を支払うことでレイト(遅れて)エントリーも可能”と記されている。

「もし29日までに全グリッドを埋めるだけのエントリーがなければ……まあ、そうなるんだろうが……チームはレイトエントリーすることになるだろうな。
新規チームをすべて受け入れ、グリッドを割きすぎてしまうことは危険なことになる。
FIAは、危ない橋を渡っているのだよ」
(F1キンダーガーテン : モズレー「2010年エントリーが出揃うのは夏か?」より)
最悪の場合、2010年のグリッドの半分は新規参戦チームということになるかもしれませんな。
そうなる前に、FIAとFOTAの間でなんらかの妥協点が見出され、現行チームの大半がエントリーという流れになるとは思いますが・・・。
にしても、大混乱ですなぁ・・・。

F1チーム、今週再びモナコで会合 打開策模策へ: FMotorsports F1
マックス・モズレー 「アイルトン・セナが亡くなってもF1は続いてきた」 【 F1-Gate.com 】
F1キンダーガーテン : モズレー「2010年エントリーが出揃うのは夏か?」
F1 : 再び「フェラーリなしでもF1はやっていける」と強調するモズレー | F1トップニュース速報2009 | F1-TopNews

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