[F1]モンテツェモーロ、自画自賛

何に対して自画自賛なのかというと、スタンダードエンジン導入を阻止したことについて。
フィアット/フェラーリ・グループの総帥というよりは、今回F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の代表として活躍したルカ・モンテツェモロ氏が、
「われわれはF1の危機を脱した」と、自らの功績を自賛した。

これは、F1コスト削減の目的のため、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が主導した『F1統一エンジン案』の成立をギリギリで妨げたもの。

「もし統一エンジンが強行されていたならば、われわれの中の4つ、あるいは5つのチームがこの競技から去る結果となっていたことだろう。
そしてそれは、すなわちフォーミュラワンというものの終焉を意味することになった筈だ。
しかしわれわれはこれを解決することに成功した。
これは同時に、これまでモズレーとエクレストンだけが支配してきたF1というものからの脱却でもあると言えよう。
今後F1のコストは、これまでと比べ半分程度まで削減されることだろう」
(FMotorsports F1: モンテツェモロ氏、「F1の危機、乗り越えた」より)
確かにこれはF1という競技を救ったのも知れませんが、未だ乗り越えたことにはなっていないと思うのは私だけでしょうか。
経済危機、環境問題、自動車離れと問題が山積してるような気がします。
特に日本勢は2週間の間に、ホンダ、スズキ、スバルがFIA主催のF1,WRCが撤退するという異常事態です。
#FIAは日本のメーカーが撤退してもなんとも思っていないかもしれませんが・・・

経済状態が単年で上向きになるとは考えにくいし、環境問題への取り組みの姿勢も見せなくてはいけない。
この状態を乗り切り、あと2、3チーム増えたらやっと「危機を乗り越えた」状態になるのだと思います。

なかなか難しいとは思いますが、なんとか頑張ってほしいものです。

ちなみにフェラーリは、「数年先まで予約で埋まっている」状態のようで、世界的な販売不振の影響はないと強気の姿勢です。

FMotorsports F1: モンテツェモロ氏、「F1の危機、乗り越えた」

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