[F1]スタンダードエンジンは見送り、コスト削減案の決定事項

12日(金)でモナコで行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で行われた評議会の内容を発表しました。
2010年から導入予定だった、スタンダードエンジンの採用は見送られました。

しかし、FIAとFOTAは大幅なコスト削減に向けて、イロイロなレギュレーションの変更を決定しました。
統一エンジンを導入しない代わりに、2009年に使用できるエンジンは、各ドライバーにつきレース用8基に制限された。
チームは、テスト用4基と各ドライバーの16基、合計で20基のエンジンでシーズンを戦うことになる。
非ワークスチームへのエンジン提供費用も今季の半額に定められた。

2010年からは、エンジン提供費用は年間500万ユーロ(約6億円)になり、2010年に使用されるエンジンの開発は2012年まで凍結となる。
2011年にはターボエンジンの導入が議論されていたが、その案は見送りとなった。

統一エンジンの導入は見送られたが、2010年からギアボックスは統一のものとなる。
ギアボックスの製造は、Xtrac and Ricardo Transmissions社が行うと思われる。

また、KERSの導入は予定通り行われるが、2009年の使用は義務ではなく各チームが導入を選択できる。
2010年からは統一KERSの開発を検討しており、2013年には、より消費エネルギーを効率的に活用できる全く新しいパワートレインの開発を目指す。
(F1 統一エンジンは見送り 【 F1-Gate.com 】より)
他のエンジンの決定事項は
  • エンジンの回転数は18,000rpm、3レースは同じエンジンを使い続ける必要あり。
  • エンジンの再チューニングは禁止。トランペッターとインジェクターのみ調整できる。
  • 非自動車メーカーチームのエンジンコストは、今期の50%。
エンジン以外の決定事項としては
  • 年間6週間のファクトリー閉鎖期間を設ける
  • シーズン中のテスト禁止
  • 風洞の使用制限
と、多岐にわたって変更されるようです。
ホンダの撤退を受けて、全チームが危機感を持っているようです。

これでF1がどのような変化を見せていくのか、今のところはわかりせん。
ただ、面白いレースが展開されれば、いいと思っています。

F1通信さんにFIA公式プレスリリースの全文が掲載されています。
どのような方向にすすむのか、注視して行きたいですね。

F1 統一エンジンは見送り 【 F1-Gate.com 】
F1キンダーガーテン : エンジン共通化案、見送りへ
F1通信:コスト削減決定事項: FIA公式プレスリリース
F1:2009年以降のコスト削減項目 【 F1-Gate.com 】
FMotorsports F1: 2010年『統一エンジン』は見送りに
FMotorsports F1: 「KERS」(運動エネルギー回収システム)も2009年義務なし

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