[F1]KERSの意外な弱点

今シーズンから導入されるKERSの弱点は、技術的な要素は勿論ですが、他にもあったようです。
それは「バッテリ輸送」です。
今年F1で利用される運動エネルギー回生システム(KERS)の大半は、各種のリチウム電池と組み合わせたマニエッティ・マレリのシステムをベースにしている。
これ自体、いくつかの安全性問題が生じているが、このような電池を空輸する場合にIATA(国際航空運送協会)の承認が必要であることを知っている人は少ない。
(F1のKERS、空輸承認トラブル:F1通信より)
ということで、バッテリは輸送時に承認が必要とのこと。
ルノーF1のボブ・ベルは
「厳密に言うと、商業利用されるバッテリは空輸の承認を受けなければならない」と説明する。
「しかし、プロトタイプとしてバッテリを輸送する場合は、承認は不要だ。確かに、この方法が可能なのは一定期間のみである。
世界中に発送するようになれば商品であることが明らかになるので、IATAは嫌がるだろう。
バッテリの設計を確定し空輸の承認を受けるために、物流的に悪夢のような経験をしている」
(F1のKERS、空輸承認トラブル:F1通信より)
ってな作業が別途発生してるようです。これは盲点でしたねぇ

別バッテリを使用したKERSを運ぶ場合はバッテリ毎に申請を行う必要があるようです。
これは面倒くさいですな。

なので、欧州以外のレースではKERS非搭載のマシンが出走することになるかもしれません。
技術的、戦略的な意味合いではなく、輸送面でのコスト、手間を削減するために。
#欧州はトラック移動なので関係なし

F1のKERS、空輸承認トラブル:F1通信

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