1000億ドル紙幣

約220万%の年間インフレ率を記録したジンバブエで、中央銀行が19日、まん延する現金不足に取り組むため、新たに1000億ジンバブエ・ドル札を発行した。

 新1000億ドル札は21日より市場に流通する。

 ジンバブエでは、今年1月に1000万ドル札、4月に5000万ドル札、5月には1億ドル札と2.5億ドル札が発行された。その後、50億ドル札、250億ドル札、500億ドル札の発行が続いた。
(AFPBB Newsより)


↑5億ドル札(CNN.co.jpより)

この1000億ジンバブエ・ドルの貨幣価値は実質1米ドル(約106円相当)とのこと。
なんでこんなことになっているのか?

痛いニュース(ノ∀`)に分かりやすい説明が載ってました。
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ジンバブエの簡単な解説

今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える

とうとう初の黒人大統領が誕生

何を思ったか
「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」
法案を提出

大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。

今度は外資系企業に対して
「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出

外資系企業が国外逃亡する

別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る

何もかもの物資が国内で不足するので、
「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出

物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。
当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。

物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出

「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出

調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから
国内企業が次々と倒産する

安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。
おめでとう。

(略)
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ジンバブエ紙幣発行の歴史(2006年8月以降)

2006年08月01日 - 3桁切り捨てのデノミ。1000ドルが1ドルになる。
           - 切り替えに伴い1, 5, 10, 50セント, 1, 5, 10, 20, 50, 100, 500, 1000, 1万, 10万ドル
            紙幣発行
2007年02月01日 - 5000ドル紙幣発行(市場に出回ったのは翌月から)
2007年03月01日 - 5万ドル紙幣発行
2007年07月01日 - 20万ドル紙幣発行
2007年12月20日 - 25万, 50万, 75万ドル紙幣発行
2008年01月01日 - 100万, 500万, 1000万ドル紙幣発行
2008年04月04日 - 2500万, 5000万ドル紙幣発行
2008年05月05日 - 1億, 2億5000万ドル紙幣発行
2008年05月15日 - 5億ドル紙幣発行
2008年05月20日 - 50億, 250億, 500億ドル紙幣発行
2008年07月21日 - 1000億ドル紙幣発行

※いずれの紙幣も有効期限があり。
※持参人払式小切手と特別アグロ小切手の区別はせず
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経済は全くの素人ですが、これはヒドイですね。
白人の圧制から逃れたけど、ムガベ大統領の圧政に苦しめられているって感じです。

にしても1000億ドルって0が何個並ぶんやろなぁ・・・

痛いニュース(ノ∀`):インフレ率220万%のジンバブエ。遂に1000億ドル紙幣を発行
CNN.co.jp:「1000億ドル札」が登場、実質1米ドル相当 ジンバブエ
年間インフレ率220万%のジンバブエ、「1000億ドル札」が登場 国際ニュース : AFPBB News

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