FIAはイギリスGPからブロウン・ディフューザーの禁止することを通達しました。
ブロウン・ディフューザーとは、 2010年にレッドブル RB6に採用されました。
レッドブル RB6に搭載された排気ガスを直接ディフューザーへ吹きかけ、エアロダイナミクスを向上させるように設計されたリアエンドコンセプト。
F1第9戦ヨーロッパGPでは、フェラーリ、ルノー、メルセデスGPが投入し、今シーズンの話題となっているソリューションだ。レッドブルは、シーズン前のバルセロナテストでこのコンセプトをテスト。
他チームを欺くために、あたかもこれまでの位置に排気口があるようにステッカーでカモフラージュするほど念をいれていた。序盤のレッドブルのパフォーマンスを目の当たりにしたエンジニア達はRB6のリアエンドに注目。
低い位置に搭載されたエキゾーストにヒントを見い出し、コピーを開始した。ブロウン・ディフューザーは、アンダーボディの空力効率を劇的に増幅させる。
排気ガスを直接吹きかけられたディフューザーは、通過する気流を加速させ、マシンの下から空気をより吸い上げる。
また、ディフューザーへの供給する空気量を増加させ、高速でのダウンフォースを改善させる。
(ブロウン・ディフューザーとは 【 F1-Gate.com 】より)
これが禁止されるわけですね。
FIAは先月のスペインGPから禁止する予定でしたが、コンストラクターサイドから、マシンの迅速な修正にはコストがかかることや運送上の問題をチーム勢が訴えたため、ルール施行が遅らされることになった。
FIAは11日(午前)にチーム勢に送った書簡の中で、来月にシルバーストーンで行われるイギリスGPからのブロウンディフューザー禁止と、2012年もさらに厳しい規制を敷くことを明かしている。
今回のブロウンディフューザー禁止には"ホットブロウイング"と"コールドブロウイング"という2種類の排出ガス吹き付け方法が含まれている。
ホットブロウイングというのはエンジンがオフスロットル時にもガスの排気を継続するようにエンジンの複雑なマッピングを操作するもの。
コールドブロウイングというのはスロットルが開いている時に燃料バルブからガスの噴射を行わないことで、エキゾーストからは燃料ではなく冷たいガスのみが排出される仕組みだ。この2つはいずれもリア部分のダウンフォース向上という効果があるが、ホットブロウイングのほうがより効率的だ。
どのチームもディフューザーに排出ガスを吹き付けてダウンフォースを増やす手法を取り入れているが、ザウバー、トロ・ロッソ、ウィリアムズ、ヴァージン、HRTはいずれもコールドブロウイングを採用している。
つまり、ホットブロウイングを採用するトップチーム勢を主とするチーム勢のほうがブロウンディフューザー禁止の余波を大きく受けることになる。
しかし2012年にはブロウンディフューザー禁止がより厳しくなり、エキゾーストパイプの後端がマシンリアエンドに移動されるため、排出ガスによるダウンフォース増加の効果を期待できないレイアウトになるようだ。
(ブロウンディフューザー禁止はイギリスGPから | FIA | F1ニュース | ESPN F1より)
すべてのチームに影響するので、一応平等ということになりますが、シーズン途中での禁止というのはちょっと厳しいやろねぇ。
ブロウン・ディフューザーありきで開発してるわけやから、マシンバランスが大きく崩れてしまうマシンも出てきそうです。
イギリスGPから勢力図が微妙に変わってくるかもしれませんね。
FIA、イギリスGPからの排気吹きつけ禁止をF1チームに通達 : F1通信
ブロウン・ディフューザー、F1イギリスGPから禁止へ 【 F1-Gate.com 】
ブロウンディフューザー禁止はイギリスGPから | FIA | F1ニュース | ESPN F1
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