ゴードン・マーレイ氏をご存知でしょうか。
ブラバム、マクラーレンで活躍したデザイナーです。
ブラバムではファンカー(BT46B)や、異様に車高が低いフラットフィッシュ(BT55)が有名です。
BT49/CとアロウシェイプのBT52はネルソン・ピケを2度チャンピオンに導きました。
なんといっても1988年の16戦中15勝を飾ったマクラーレンMP4/4ホンダの共同デザイナー(スティーブ・ニコルズと共作)としてあまりにも有名です。
現在は自身のデザインスタジオである「ゴードン・マーレイ・デザイン」を率いて、大都市向けの小型コミューターカーなどの設計、デザインなどを行っており、そのゴードン・マーレイ・デザインの小型車「T.25」が披露されました。
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そんなMurray氏が率いる英Gordon Murray Designs社が開発に3年をかけた小型シティカー『T.25 City Car』が、ついに披露された。
燃費がリッター約31キロのT.25と、その電気自動車(EV)版である『T.27 City Car』は、第二次大戦直後にヨーロッパで人気のあったマイクロカー(日本語版記事)を現代化したような車だ。T.25は幅が1.3メートル、全長が2.5メートル、高さは1.6メートル。
『Smart ForTwo』や、トヨタ自動車の『iQ』(日本語版記事)より小さく、しかも3人が乗れる[Smart ForTwoは2人乗り]。
最大回転半径はわずか3メートルと、文字通り「小回りがきく」車だ。幅は非常に小さく、ピックアップトラックに載せられるほどなので、一般道路のレーンで2台が並行して走ることも可能だ、とGordon Murray Designs社は述べている。
重量は約540キログラム。
運転席は前列中央にあり後列に2人が同乗できる――この配置は、あのMcLaren F1のレイアウトと同じだ。
(F1の名デザイナーによる超小型車『T.25』 | WIRED VISIONより)
なかなかオモシロそうなクルマですねぇ。
これだけコンパクトで3人乗れるトコロもいい感じです。
日本の街中で重宝しそうな感じですよね。
乗降は、キャノピー式のボディ前半部を上方に開いて行なう。
この結果、狭い駐車スペースでもアクセスしやすいという[1台分の駐車スペースに3台が停められるとされている]。
安全性も高い。
BrabhamとMcLarenでFiカーを設計してきたMurray氏は、セーフティセルを中心に据えてT.25の設計を行なった。
適切に設計されたセーフティセルの頑丈さは、今年のF1ヨーロッパGPでマーク・ウェバーを見舞った恐ろしいクラッシュを見ればわかるだろう。
[6月27日の決勝戦で、ウェバーのマシンは他車と接触して空中を一回転し、時速300kmでウォールにヒットしたが無事だった]
T.25の動力は660ccの3気筒エンジンで、51馬力と約57Nmのトルクを生み出す。
これは初代の『MG Midget』[1961年]と同程度のパワーだ(重量は180キロほど軽い)。
たしかに駆動力は小さいが、設定された時速145キロの最高スピードと、じわりとした加速――0-100キロ加速は16.2秒で、1980年『トヨタ・カローラ』の水準――にはこれで十分だ。
二酸化炭素の排出量は86グラム/キロメートルで、燃費はリッター約31キロメートルと報じられている。
(F1の名デザイナーによる超小型車『T.25』 | WIRED VISIONより)
コンパクトで頑丈でそこそこのスピードがでるのであれば、街乗りとして十分に機能を果たしてくれそうですねぇ。
フォルムをみたらシトロエン2CVを思い出してしまいました。
#2CVはカリオストロの城でクラリスが運転していたクルマです
マーレイ氏は好きなデザイナーさんなので、F1に帰ってきて欲しいなぁって思ってたりしますが、こういうロードカーのデザインをみると、F1への未練はまったくなさそうですね。
個人的には現在のレギュレーションでマーレイ氏がどのようなマシンを設計してくるのか非常に興味があるんですよねぇ。
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