[F1]2010年F1規約が発表

WMSC(世界モータースポーツ評議会)での決定事項が発表されました。
2010年FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップ
2010年FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップ参戦の申請は、2009年5月22~29日の期間FIAに提出されるものとする。
チームは、コスト制限規約の下で参戦したいかどうかを申請書に記載しなければならない。

チャンピオンシップ参戦が認められるマシンの最高台数は26台まで引き上げる(各参戦者は2台ずつ出走)。

FIAは、先に受理されなかった申請者に通知し、2009年6月12日に受理したマシンとドライバーのリストを公表する。
(2010年F1規約とコスト制限チーム規約: FIA公式プレスリリース : F1通信より)
最大で3チームの参戦枠ができるようですね。
6月12日にはどのチームが参戦となるのか発表されるようですね。
現在はUSGPE(仮)、アストンマーチン(プロドライブ)、ローラ、iSportが参戦に前向きということです。
コスト制限規約
2010年から全チームは厳しいコスト制限内でマシンを製造して参戦するという選択肢が与えられる。

2010年のコスト上限は年間4,000万ポンド(58億284万円*)になる予定。
この数字はチームの全支出をカバーするが、以下を除く:
  • マーケティングおよびホスピタリティ;
  • 若手ドライバー・プログラムを含むテスト・ドライバーおよびレース・ドライバーの給料;
  • FIAから科せられた罰金およびペナルティ;
  • エンジン・コスト(2010年のみ);
  • チームがチャンピオンシップのパフォーマンスに影響がないことを証明できる支出;
  • チャンピオンシップ参戦に関する収益から支払われる配当金(それに対する税金を含む);

これら規約の事業年度は1月1日から12月31日までである。

これらコスト制限の財務規制を監視・実施する新しいコスト委員会が設立されている。
コスト委員会は、WMSCが3年の任期で委員長ひとりと委員ふたりから構成される予定である。

委員のひとりは金融専門家であり、もうひとりはモータースポーツにハイレベルの経験をもつ。
委員長はモータースポーツあるいはスポーツ運営に適切な経験と身分を有する。
コスト委員会のメンバーは全員、全チームとは無関係である。

チャンピオンシップのトップ10チームに対する支払いに加え、商業権保有者フォーミュラワン・マネージメントは新チームに対する参戦料と経費を提供することに同意した。
これには各チームに対する年間1,000万ドル(9億8,420万円)の支払いに加え、2台のシャシーおよび1万kgまでの貨物の輸送費、ヨーロッパ以外で開催されるイベントの往復飛行機チケット20人分(エコノミークラス)が含まれる。

この受給資格を得るためには、新チームは「コンストラクター」として見なされ、F1に参戦するために必要な施設、財源、技術的能力を有することを実証しなければならない。

コスト制限を受けないチームに対して立ち向かうために、コスト制限マシンにはより大きな技術的自由が認められる。
認められる主な技術的自由は以下の通り:
  1. フロントおよびリアの稼動ウィング
  2. 回転数制限を受けないエンジン
またチームは風洞テストのスケールおよび速度の制限なしに無制限のオフ・シーズンのトラックテストが認められる。
(2010年F1規約とコスト制限チーム規約: FIA公式プレスリリース : F1通信より)
増額となったコスト上限額は4,000万ポンド(約58億284万円)になるようです。
また、この額に含まれない支出も明確になりました。
また、新チームの財政支援も盛り込まれています。
コスト制限を受けたチームのアドバンテージも明確になりました。

全チームに適用される変更
2010年から、給油装置の輸送コスト節約と、エンジンメーカーが燃費を改善(して重量を節約)するインセンティブを増加させるために、レース中の給油禁止が確認された。

また、タイヤ・ブランケットが禁止され、他のタイヤ保温装置の禁止も継続されることが確認された。

2010年競技規約および技術規約の詳細とさらなる改正はまもなくwww.fia.comに掲載される。

例外として、安全委員会の支持があれば、FIA世界モータースポーツ評議会は、資格証明手続きの目的に合致すると判断した人物にフォーミュラワン・スーパーライセンスを発行することを承認する。
(2010年F1規約とコスト制限チーム規約: FIA公式プレスリリース : F1通信より)
ということで、給油とタイヤウォーマーの禁止が盛り込まれます。
給油に関しては、廃止すべきだと思っていたので大賛成ですね。

この規約がそのまま適用されたら、2010年シーズンも2009年とは違うレースが展開されるようで、非常に楽しみですな。

5/1追記
以下のように修正が加えられました。
変更を要約すると以下の通り:
  • ドライバーを加えたマシンの最低重量は605kgから620kgに引き上げられる。
  • レース中の給油は禁止される。
  • タイヤ・ウォーマーは禁止される。
予想通り、4,000万ポンド(58億4,340万円*)の予算制限を選らんだチームは、以下のように技術的自由度が高い:
  • シーズン中使用するエンジン数に制限なし(予算無制限チームはシーズンあたり8基)。
  • エンジンの回転数制限なし(予算無制限チームは18,000rpm)
  • シーズン中使用するギアボックス数に制限なし(予算無制限チームは4戦で1基)
  • フロントとリアの可動ウィング(予算無制限チームは可動フロント・ウィングのみ)
  • KERS出力が2倍(予算無制限チームは、2009年と同じ出力)
  • オフ・シーズン・テストの制限なし(予算無制限チームは15,000kmまで)
  • フルスケール風洞の使用制限なし(予算無制限チームは、60%縮尺モデルで秒速50メートルまで)
(2010年F1新規約: 要約版 : F1通信より)
と、結構な技術的なアドバンテージを与えられる模様。

2010年F1規約とコスト制限チーム規約: FIA公式プレスリリース : F1通信
F1:2010年から4,000万ポンドの予算キャップを導入 【 F1-Gate.com 】
F1:2010年から給油禁止 【 F1-Gate.com 】
F1:新規参入F1チームへの財政支援を発表 【 F1-Gate.com 】
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